こんにちは。Kayaです。
30歳を過ぎた頃くらいから徐々に周りから「結婚しないの?」と言われ始めませんか?
35歳まで独身だった私は数え切れないほど言われてきました。
この「結婚しないの?」という発言は、場合によってはマリッジハラスメントと呼ばれるハラスメント行為になります。
ハラスメントに慎重になってきた昨今でも、日々さりげなく傷つくような言葉を投げかけられている人はいるのではないでしょうか?
そんなマリッジハラスメントの被害を受けた時、どう対応したら自分の心を守れるでしょうか。
今回は私が実際にマリッジハラスメントを経験してきた体験をベースに、マリッジハラスメントへの心理パターン別の対処法を解説していきます。
職場や仲間内でのマリッジハラスメントに悩んでいる方は是非参考にしてみて下さい。
マリッジハラスメントとは
マリッジハラスメント(マリハラ)とは、シングルハラスメント・結婚ハラスメント・独身ハラスメント等とも呼ばれ、結婚していないことを理由にハラスメント行為を行うことです。
具体的には、執拗に結婚を強要するような発言をしたり、独身であることを理由に相手の人格を否定したりすることです。
また、独身であることを理由に、職場での仕事量やポジションに差をつける等、処遇に影響するようなケースもあります。
「なんで結婚しないの?結婚は絶対した方がいいよ!」
「そろそろ結婚考えないと行き遅れちゃうよ!」
「そんな性格だから結婚できないんだよ。」
「結婚して子供を儲けてこそ一人前だよ。」
「結婚できない人って人間的に欠陥があるよね。」
「誰かもらってあげてよ~。」
「なんで結婚できないのかみんなで分析してあげるよ!」
「家に帰っても待っている人いないんだから残業できるでしょ。」

これ、全部実際に私が独身の時に言われた言葉です。
このような言葉を執拗に相手にかけたり、大勢の前で“独身いじり”するような行為はハラスメントに当たります。
時代錯誤も甚だしいのですが、今でもこういう言葉を投げかけてくる人は世の中にたくさんいます。
ではマリッジハラスメントがなぜ発生してしまうのでしょうか。
次にマリッジハラスメントをしてしまう人の心理について解説していきます。
マリッジハラスメントをしてしまう人の心理パターン
私自身マリッジハラスメントに悩む中で、ハラスメントをする人の心理について分析してみました。
マリッジハラスメントをしてしまう人の心理はざっくり以下の3パターンに分けられます。
・善意による価値観の押し付け
・既婚者によるマウント
・場を盛り上げるためのネタとして利用する
この3パターンについてくわしく解説していきます。
善意による価値観の押し付け
「結婚しないの?」という言葉は、善意から投げかけられることがあります。
善意からこういった言葉をかけてしまう人は、結婚は皆がするべきものであり、良いものであるという価値観がベースにあります。
また、自分が結婚していて幸せだから、他の人も結婚すれば幸せになるはずだと思っています。
ただ実際は、幸せに対する価値観は人それぞれであり、結婚した人全員が幸せになるわけではありません。
「幸せになってほしい」という善意からの言葉だったとしても、言われた相手には価値観の押し付けと捉えられてしまうこともあります。
また、このタイプの人の中には、本当に心配してくれている人と、「人の生活の事まで心配している優しい私」に酔ってしまっている人の2パターンがあります。
前者は余計なお節介であり、後者は偽善です。
どちらにしてもデリカシーに欠ける行為であることに変わりはありません。
既婚者によるマウント
既婚者によるマリッジハラスメントは無意識にマウント意識を孕んでいる場合があります。
既婚者の中には、「結婚できた自分は勝ち!結婚できていない人は負け!」という意識が根底にある人がいます。
その価値観の上では、勝ち組である既婚者の自分が、負け組である独身者に結婚の良さを説くことで、優越感を感じることが出来ます。
このタイプの人は、実は自分の結婚生活に不満があり、独身者にマウントをとることでそのストレスを解消している場合もあります。
結婚生活が幸せであれば、それで満たされているはずです。
わざわざマウントを取ってくるということは、満たされない何かがあるのかもしれません。
場を盛り上げるためのネタとして利用する
その場を盛り上げるために独身者をからかって利用する場合もあります。
このタイプの人は、根柢に、独身=恥ずかしいことという価値観があります。
そして、コミュニケーション技術の低さ故に、他人と楽しく会話する方法をあまり知らず、手っ取り早く場を盛り上げる方法として他人をからかうことを選んでしまいます。
そうやって盛り上がることでグループの一体感を高めようとしている場合もあります。
グループの一体感が高まったとしても、ネタにされた人はその犠牲者です。
こういったことが頻発する場合は、そのグループとの付き合いを考え直した方が良いかもしれません。
いずれにしても、これらの心理の根底には、結婚はするべきものであり、結婚していない人は人として不十分であるという独身者に対する見下しが少なからずあります。
では、そんなハラスメントを受けた場合は、どのように対処するべきでしょうか。
次に、マリッジハラスメントを受けた時の具体的な対処法について解説していきます。
マリッジハラスメントへの心理パターン別対処法
ではこれらのハラスメントへの対処法について、私が実際に行ってきた経験をベースに解説していきます。
まず、大前提として、職場において独身であることが処遇や対応に影響し、損害を被った場合は、社内の然るべきところに報告することをお勧めします。
職場でのハラスメントは個人で対処できる範囲を超えてしまう場合がありますので、上司や人事担当等へ訴えることも重要です。
今回ご紹介する対処法は、そういった場所へ訴える前の対応として、試してみてください。
善意による価値観の押し付けをしてくる人への対処法
善意でアドバイス的に「結婚しないの?」と言ってくる人に悪意はないので、言われた側も丁寧に説明すれば納得してくれます。
おすすめの返答方法は以下の通りです。

心配してくれてありがとう。ちゃんと考えているから大丈夫だよ。

そろそろ本気で探そうと思っているから、良い人がいたら紹介してね!
相手は心配して言っている場合が多いので、ポジティブな言い方で返せば、安心してしつこく聞いてこなくなります。
既婚者によるマウントへの対処法
マウントをとることを目的として結婚について口出しをしてくる人へは、正面から対峙すると疲れてしまいます。
適当に受け流しつつ、別の話題につなげる等、自分の話題を終わらせる方向に持っていくのが有効です。
おすすめの返答方法は以下の通りです。

色々な幸せの形がありますよね。私は私のペースで楽しみます。

結婚ってそんなに良いものなのですね!○○さんの結婚生活についてもっと詳しく知りたいなー。

○○さん3人家族でワンちゃんもいるんですね!私ワンちゃん大好きなんです!何犬ですか?(犬の話題に移行)
話の中に別の話題に繋がるワードが出てきたら、すかさずその話題に繋げると、結婚の話題から話が逸れるのでお勧めです。
場を盛り上げるためにネタとして利用する人への対処法
場を盛り上げるために独身であることをネタにされた場合は、無理にその話題に乗る必要はありません。
一番有効なのは、そういった会話の流れになったらトイレに行くなどして席を外すことです。
イジる対象がいなければ話題も盛り上がりませんし、席を外している間に話題も変わっています。
そして、そういったハラスメントをしてくる人とは、それ以降ご一緒しないようにしましょう。
大勢の前でネタにされ続けると心が壊れてしまう場合もあります。
付き合う人を選んで、自分の心を守ることを優先してください。
【まとめ】マリッジハラスメントされた心を守る上で大事なこと
というわけで今回は、マリッジハラスメントへの心理パターン別対処法をご紹介していきました。
今回ご紹介した対処法に共通して大切なのは、以下の3つです。
・感情的にならない
・自分を卑下しない
・ハラスメントをする人から距離を置く
感情的になれば、ハラスメントをした相手へ自分が本当に訴えたいことが伝わりにくくなります。
また、自分を卑下してわざと道化を演じれば、その場は盛り上がるかもしれませんが、自分の心が徐々に壊れていきます。
また、可能であればハラスメントをする人との距離を置いてください。
ハラスメント行為は加害者に自覚がないことも多く、すぐに改善できないこともあります。
まずは距離を取って、自分の心を守ってください。
マリッジハラスメントの場合、された側に非はありません。
他人の価値観に惑わされず、自分を保つためにも、冷静に堂々と対処していきましょう。
ではこのへんで^^